ドローン夜間飛行の許可申請|承認基準と灯火の要件【2026年版】

ドローンの夜間飛行に必要な許可・承認申請を、国土交通省の審査要領にもとづいて整理します。灯火の要件、操縦者・補助者の基準、DIPSでの申請時の注意、機体にライトを付けるときの確認点までまとめました。判定は目安のため、最終確認は公式情報で行ってください。

PR本記事はアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト)を利用しています。

夕景や夜景を撮りたくなって調べると、「夜はドローンを飛ばせない」「申請すれば飛ばせる」と情報が割れていて迷いがちです。夜間飛行は禁止ではなく、国土交通大臣の承認を受けたうえで、決められた基準を満たして飛ばす飛行方法です。この記事では、ドローン夜間飛行の許可・承認申請について、審査要領が定める基準を、機体・操縦者・体制の3つに分けて整理します。

先に要点を示します。

  1. 夜間飛行(日没から日の出までの飛行)は特定飛行にあたり、原則として承認が必要
  2. 機体には、姿勢と方向が正確に視認できる灯火が必要(飛行範囲が十分に照明されている場合を除く)
  3. 操縦者は夜間でも意図した経路で飛ばせる能力が必要で、足りなければ立入管理した場所で訓練する
  4. 補助者の配置、日中の事前下見、離着陸場所の照明が求められる

申請全体の流れはドローン飛行許可・承認申請のやり方で扱っています。本記事は夜間飛行に絞った深掘りです。


夜間飛行に承認が必要になる理由と対象

無人航空機の飛行のうち、夜間に飛ばす場合は、航空法で定められた飛行の方法によらない飛行として、国土交通大臣の承認が必要になります。夜間は機体の位置や姿勢が見えにくく、障害物の確認も難しいためです。

項目内容
対象日没から日の出までの間の飛行
手続き国土交通大臣の承認(DIPSで申請)
審査の根拠無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーII飛行)の5-3
標準処理期間の目安10開庁日

(出典: 国土交通省「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーII飛行)」令和8年9月29日最終改正。URL: https://www.mlit.go.jp/koku/content/001866503.pdf。参照日: 2026-10-05)

情報:

100g未満の機体は航空法上の無人航空機に該当せず、特定飛行の承認の対象外です。ただし、自治体の条例、施設の管理者の規則、プライバシーへの配慮は別に必要です。判断に迷う場合は公式情報で確認してください。

夜間かつ人や家屋の密集した地域(DID地区)の上空で飛ばす場合は、承認の事項が複数重なります。場所の判定はDID地区の調べ方で確認できます。


夜間飛行の承認基準を3つに分けて整理

審査要領5-3が定める基準は、機体・操縦者・安全確保の体制に分かれます。いずれも、機体の性能、操縦者の飛行経歴、体制とあわせて総合的に判断されるため、基準を満たす方法は一通りではありません。

機体の基準: 姿勢と方向が見える灯火

機体については、無人航空機の姿勢と方向が正確に視認できる灯火を有していることが求められます。ただし、飛行範囲が照明等で十分に照らされている場合は、この限りではないとされています。

ここで押さえておきたいのは、次の2点です。

  • 求められているのは、位置が分かるだけでなく、姿勢と向きが分かる灯火であること
  • 機体標準の灯火で足りるかは機体ごとに異なるため、申請する機体で確認する

審査要領の基本基準(4-1-1)でも、全ての無人航空機に対して、位置と向きが正確に視認できる灯火または表示等を有していることが求められています。

(出典: 国土交通省「審査要領(カテゴリーII飛行)」5-3、4-1-1, 参照日: 2026-10-05)

標準の灯火で足りないときの追加ライトと確認点

機体標準の灯火で姿勢と向きが分かりにくい場合は、追加ライトを検討します。

標準の灯火で姿勢と向きが分かりにくい機体や、アーム先端を見分けたい場合は、市販のストロボライトを追加する人もいます。たとえば、次の商品は赤と緑の2色LEDで機体の前後を見分けやすくする汎用品です。

Kiowon DJIドローンストロボライト汎用 DJI FLIP LEDライト 夜間飛行 for DJI NEO Avata 2 Mini 4K AIR 3S Mini 3 Pro Mini 4 Pro Mavic 3

Kiowon DJIドローンストロボライト汎用 DJI FLIP LEDライト 夜間飛行 for DJI NEO Avata 2 Mini 4K AIR 3S Mini 3 Pro Mini 4 Pro Mavic 3

赤と緑の2色LEDを4個備えた汎用ストロボライト。1個3gで、マジックテープでアームに貼るだけ。夜間飛行で機体の向きを見分ける灯火として、DJI各機種に使えます。

  • 赤と緑の2色LEDが機体の前後を示し、夜間でも向きを見分けやすい
  • 1個あたり約3gと軽く、機体の飛行性能への影響を小さく抑えられる
  • 点滅モードで約120分、常時点灯モードで約30分使える仕様である
  • 予備ボタン電池8個付き。マジックテープでアームに貼るだけで装着可能

Amazon価格

¥2,599

Amazonで購入する

参考価格は ¥2,599、レビュー数は です。価格やレビュー数は変動するため、購入前にリンク先で確認してください。

ライトを付ける際の確認点は次のとおりです。

確認点内容
改造の扱い取り付け方によっては機体の改造に当たる可能性がある。DIPSの申請項目に改造の有無の入力があるため、申請前に確認する
重量1個あたりの重さでも機体重量や飛行性能に影響しうる。機体の取扱説明書で積載の可否を確認する
取り付け位置プロペラやセンサー、ジンバルの動きを妨げない位置か
灯火の色と点滅前後が分かる配色か、点滅で姿勢が分かりにくくならないか
稼働時間点滅と常時点灯で使える時間が違う。飛行時間より長く持つか
重要:

ライトの取り付けが改造扱いになるかどうかは、機体や取り付け方で変わる可能性があり、本記事では判断できません。申請内容に影響するため、DIPSの入力項目と国土交通省の案内を確認し、迷う場合は地方航空局へ問い合わせてください。ライトを付けたことで承認が得られるわけではなく、審査は灯火の機能と体制を総合して行われます。

灯火の例

夜間飛行用のストロボライトを確認

赤と緑の2色LEDを備えた汎用ストロボライトです。取り付け前に、機体の取扱説明書と申請内容への影響を確認してください。

※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。

操縦者の基準: 夜間でも経路を維持できること

操縦者については、夜間でも意図した飛行経路を維持しながら飛ばせることが基準です。この能力が足りない場合は、自分または関係者の管理下で、第三者が立ち入らないよう措置した場所で夜間飛行の訓練をするよう求められています。

昼間に飛ばせることと、夜間に飛ばせることは別の能力として扱われます。夜は距離感や高度の把握が難しくなるため、実際の飛行の前に練習の時間を確保してください。

安全確保の体制: 補助者・下見・離着陸場所

第三者の上空で飛ばさないために、次の体制が求められます。

  1. 日中に飛行経路と周辺の障害物を事前に確認し、適切な経路を決める
  2. 飛行経路全体を見渡せる位置に補助者を置き、機体の状況や気象の変化を監視する(立入管理区画を設定する場合などは、補助者の配置を省略できるとされています)
  3. 離着陸する場所が照明の設置などで明確になっている

夜間の撮影では、日没前に現地へ入って下見をする段取りが基本になります。

(出典: 国土交通省「審査要領(カテゴリーII飛行)」5-3, 参照日: 2026-10-05)

注意:

上の基準は審査要領の要点をまとめたものです。実際の審査では飛行の内容に応じて追加の確認が入る場合があります。申請の前に、必ず最新の審査要領とDIPSの入力画面を確認してください。


DIPSで夜間飛行を申請する流れ

申請そのものは、通常の許可・承認申請と同じ流れで進みます。夜間飛行では、次の点を意識して入力・準備します。

入力・準備する項目夜間飛行での注意点
飛行の方法「夜間飛行」を選択する
機体情報灯火の有無と内容、改造の有無を正確に入力する
安全確保の体制補助者、日中の下見、離着陸場所の照明を記載する
申請時期標準処理期間10開庁日を踏まえて早めに出す
  1. DIPSで機体情報と操縦者情報を登録する
  2. 飛行の目的、場所、期間、飛行の方法で「夜間飛行」を選択する
  3. 機体の灯火の有無と内容、改造の有無を正しく入力する
  4. 補助者の配置、下見、離着陸場所の照明など、安全確保の体制を記載する
  5. 標準処理期間(10開庁日)を踏まえ、余裕を持って申請する

同じ条件で繰り返し飛ばす場合は、包括申請が使えるか確認しましょう。包括申請と個別申請の使い分けは申請のやり方の記事で解説しています。


夜間飛行と国家資格・飛行レベルの関係

夜間飛行そのものは、承認を得て行うのが基本です。審査要領では、移動中の車両・列車・船舶の上空を通過する飛行を夜間に行う場合に、昼間飛行の限定解除を受けた技能証明を求めるなど、飛行の内容によって資格が絡む場面があります。

知りたいこと参照先
一等・二等の違い国家資格の違いの記事
立入管理措置を省ける運航レベル3.5飛行のガイド
夜間操縦の講習スクール選びのガイド

資格の種類と、一等・二等の違いは国家資格の違いの記事、立入管理措置を省略できる運航はレベル3.5飛行のガイドで整理しています。夜間の操縦技術を学びたい場合は、ドローンスクール選びのガイドで講習の内容や費用を比較できます。


夜間飛行前の安全対策と保険

夜間は昼間より事故のリスクが高まります。承認を受けていても、次の準備はしておきましょう。

  • 日没前に下見を済ませ、障害物(電線・樹木・建物)の位置を記録する
  • バッテリー残量に余裕を持ち、早めに帰還させる
  • 周囲の照明や月明かりに頼りすぎず、機体の灯火を点けたまま飛ばす
  • 第三者への損害に備え、賠償責任保険の内容を確認する

保険の選び方はドローン賠償責任保険のガイドで比較しています。事故のリスクをゼロにすることはできないため、保険への加入も含めて備えてください。


まとめ: 判定は目安であり、法的判断ではありません

夜間飛行の許可・承認申請について、審査要領の要点を整理しました。

  1. 夜間飛行は特定飛行で、原則として国土交通大臣の承認が必要
  2. 機体には、姿勢と方向が視認できる灯火が必要(十分に照明された範囲を除く)
  3. 操縦者は夜間でも経路を維持でき、足りなければ立入管理した場所で訓練する
  4. 日中の下見、補助者、離着陸場所の照明といった体制が求められる
  5. ライト追加が改造扱いになるかは、DIPSの入力項目と公式情報で確認する

本記事の判定は目安であり、法的判断ではありません。 実際の飛行にあたっては、国土交通省・DIPS(ドローン情報基盤システム)・総務省の最新の公式情報を必ず確認してください。制度は改正される場合があります(本記事は2026-10-05時点の情報です)。

公式情報

申請前にDIPSの公式情報を確認

夜間飛行の承認申請は国土交通省のDIPSで行います。最新の審査要領と申請様式は公式サイトで必ず確認してください。

※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。