ドローン機体登録の手順を解説|DIPS2.0申請ガイド【2026年版】
ドローンの機体登録をDIPS2.0で行う具体的な手順を解説します。アカウント作成から機体情報の入力、マイナンバーカード利用時とそうでない場合の手数料の違い、登録記号の表示方法、3年ごとの更新申請の流れまで、実際の申請画面の流れに沿って整理しました。
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「機体登録って結局どこで、何を用意して申請すればいいの?」——100g以上のドローンを飛ばす前に必ず必要になる機体登録ですが、DIPS2.0の画面は項目が多く、どこから手をつければいいか迷いやすいところです。この記事では、機体登録の申請手順を、事前準備・アカウント作成・登録情報の入力・手数料の支払い・登録記号の表示まで、実際の操作順に沿って解説します。3年ごとの更新申請の流れも合わせて紹介します。
機体登録そのものの要否やリモートID・DID地区の規制まで含めた全体像は、 ドローン機体登録とリモートIDのやり方|重量別ガイド で先に確認しておくことをおすすめします。本記事はそこから「機体登録の申請手順」だけを深掘りするパートです。
機体登録が必要なドローンの範囲
まず前提の確認です。100g以上の無人航空機(ドローン・ラジコン機を含む)を屋外で飛行させる場合、国土交通省への機体登録が義務付けられています(出典: 国土交通省「無人航空機の登録制度について」, 参照日: 2026-09-01)。100g未満の機体は現時点では登録対象外ですが、バッテリーやプロペラガードを含めた実測重量で判定される点に注意してください。
登録をせずに無人航空機を飛行させた場合や、虚偽の登録記号を表示した場合は、航空法上の罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金)の対象となる可能性があります(出典: 国土交通省「無人航空機の登録制度について」, 参照日: 2026-09-01)。
機体登録とあわせてリモートIDの設定も必ず確認しておきましょう。
海外製の機体や並行輸入品でも、日本国内で飛行させる以上は同じ登録制度が適用されます。加えて無線設備が技適(技術基準適合証明)の対象外である場合は、別途電波法上の問題が生じます。技適マークの有無を購入前に確認してください。
申請前に準備するもの
DIPS2.0での申請をスムーズに進めるために、事前に以下を用意しておきます。
| 準備物 | 内容 |
|---|---|
| メールアドレス | DIPS2.0のアカウント作成に使用(gBizIDでの連携も可能) |
| 本人確認書類 | マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等のいずれか |
| 機体情報 | 製造者名、型式、シリアル番号、機体重量、購入年月日など |
| 所有者・使用者情報 | 個人か法人か、住所、連絡先 |
| 手数料の支払い手段 | クレジットカード、ペイジー(Pay-easy)、コンビニ払い等 |
マイナンバーカードを使ったオンライン本人確認(公的個人認証)に対応すると、後述のとおり手数料が最も安くなります。事前にマイナポータルアプリをスマートフォンにインストールしておくと申請当日の手続きがスムーズです。
DIPS2.0での申請手順
ステップ1: DIPS2.0のアカウントを作成する
DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)のポータルサイトにアクセスし、「新規アカウント作成」からメールアドレスを登録します。届いた確認メールのリンクからパスワードを設定すると、アカウントが有効化されます。
ステップ2: 申請者情報を入力する
ログイン後、「機体登録」メニューから新規申請を開始します。個人・法人の別、氏名・名称、住所、連絡先を入力します。本人確認の方法として、マイナンバーカードによるオンライン確認(公的個人認証)を選ぶか、運転免許証等の画像をアップロードする方法を選びます。
ステップ3: 機体情報を登録する
飛行させる機体の製造者、型式、シリアル番号、種類(回転翼・固定翼等)、重量を入力します。メーカーが事前登録した型式(型式認証済み機体)であれば型式番号を選択するだけで一部項目が自動入力され、入力の手間が省けます。手持ちの機体が対象かは、DIPS2.0の型式一覧で検索して確認してください。
ステップ4: 登録手数料を確認して支払う
入力内容を確認し、登録手数料を支払います。支払い方法はクレジットカード、ペイジー、コンビニ払いから選べます(下表「手数料の違い」を参照)。
ステップ5: 登録記号の発行と表示
支払いが完了し審査が通ると、登録記号(英数字の組み合わせ)が発行されます。発行された登録記号は、機体の外部から容易に確認できる箇所に、耐久性のある方法(シール・刻印等)で表示する義務があります(出典: 国土交通省「無人航空機の登録制度について」, 参照日: 2026-09-01)。
登録記号のシールは機体購入時のパッケージに付属していないケースが多く、耐候性のある専用ラベルを別途用意する運用が一般的です。文字がにじまない油性ペン、またはレーザー刻印済みのプレートを使う運用も広がっています。
手数料の違い(申請方法・本人確認方法別)
同じ機体登録でも、申請方法と本人確認の方法によって手数料が変わります。
| 申請方法 | 本人確認方法 | 1機目 | 2機目以降(同時申請) |
|---|---|---|---|
| オンライン申請(DIPS2.0) | マイナンバーカード(公的個人認証) | 900円 | 890円 |
| オンライン申請(DIPS2.0) | 運転免許証等の書類画像 | 1,450円 | 1,050円 |
| 書面申請(郵送) | 本人確認書類のコピー添付 | 2,400円 | 2,000円 |
(出典: 国土交通省「無人航空機の登録制度について」手数料一覧, 参照日: 2026-09-01)
マイナンバーカードによるオンライン確認が最も安く、書面申請との差は1機目で1,500円にもなります。複数機体を所有・登録する場合は差額がさらに大きくなるため、マイナンバーカードとマイナポータルアプリの事前準備をおすすめします。
3年ごとの更新申請
機体登録の有効期間は登録日から3年間です。有効期間内に更新申請を行わないと、その機体は登録が失効し、無人航空機として飛行できなくなります(出典: 国土交通省「無人航空機の登録制度について」, 参照日: 2026-09-01)。
更新もDIPS2.0から行い、手数料は新規登録時と同額の体系(申請方法・本人確認方法による区分)が適用されます。DIPS2.0にログインすると登録有効期限の一覧が確認できるため、期限が近づいたら早めに更新申請を済ませておくと安心です。
更新を忘れて有効期間が切れると、再登録の扱いになり登録記号が変わる可能性があります。機体に表示した記号ラベルの貼り替えが必要になるため、更新申請は余裕を持って行ってください。
個人・法人・複数人での申請時の違い
機体登録は個人だけでなく、法人や複数人で1機を共同所有する場合でも申請できます。申請区分によって用意する情報が異なります。
| 申請区分 | 必要な情報 | 注意点 |
|---|---|---|
| 個人 | 氏名・住所・本人確認書類 | マイナンバーカードがあれば手数料が最安 |
| 法人 | 名称・所在地・法人番号・担当者情報 | gBizIDプライムでのログインに対応(本人確認書類の提出を省略できる場合がある) |
| 複数人での共同所有 | 代表者1名の情報+共同所有者の氏名 | 登録は代表者名義で行い、実際に飛行させる人が別でも問題ない |
法人の場合、gBizIDプライムのアカウントを既に持っていれば、そのアカウントでDIPS2.0にログインでき、本人確認の手間を大幅に省略できます。まだgBizIDプライムを取得していない法人は、機体登録の申請と並行して発行手続きを進めておくとスムーズです。
登録内容の変更・抹消の手続き
機体登録後に住所・氏名が変わった場合や、機体を譲渡・廃棄した場合も、DIPS2.0から手続きが必要です。
- 登録内容の変更: 所有者の住所・氏名(名称)に変更があった場合、DIPS2.0の「登録事項変更届出」から届け出ます。変更届出自体に手数料はかかりません
- 登録の抹消: 機体を売却・譲渡した場合や、破損等で使用しなくなった場合は「登録抹消届出」を行います。譲渡先が新たに使用する場合は、譲渡先が改めて新規登録を行う必要があります
- 登録記号の再表示: 抹消せずに機体を手放す場合、登録記号のラベルは譲渡前に必ず剥がすか無効化しておきます。前所有者の登録情報が残ったまま第三者が飛行させるとトラブルの原因になります
変更・抹消の届出を怠っても罰則規定はありませんが、事故・トラブル発生時に所有者情報が最新でないと、原因調査や連絡に支障が出る可能性があります。住所変更等があったら速やかに届け出ておきましょう。
申請でつまずきやすいポイント
- 型式が一覧にない機体: 型式認証を受けていない機体(自作機・一部の海外製機体等)は、製造者名・型式・シリアル番号を手入力する必要があります。シリアル番号は機体本体やバッテリーの刻印を確認してください
- 本人確認に失敗する: マイナンバーカードの読み取りには対応スマートフォン(NFC対応)またはICカードリーダーが必要です。読み取れない場合は運転免許証等の画像アップロードに切り替えられます
- 手数料の支払いが反映されない: コンビニ払いを選んだ場合、支払い後の反映に数時間〜1日かかることがあります。審査開始まで時間がかかっても、まず支払い状況をDIPS2.0のマイページで確認してください
まとめ: 申請前チェックリスト
機体登録の申請手順を、実際に取りかかる前のチェックリストとして整理します。
- 機体の重量を確認する — 100g以上ならこの記事の手順で機体登録が必要です
- マイナンバーカードを用意する — 手数料が最も安くなり、オンライン確認もスムーズです
- DIPS2.0のアカウントを作成する — メールアドレスだけで開始できます
- 機体情報(製造者・型式・シリアル番号)を手元に準備する — 型式一覧にあれば入力の手間が省けます
- 登録記号を受け取ったら機体に表示する — 耐久性のある方法で外部から確認できる場所に
リモートIDの要否やDID地区上空の飛行許可など、機体登録の先に必要になる手続きは ドローン機体登録とリモートIDのやり方|重量別ガイド でまとめて確認できます。
機体登録前にドローン本体を選ぶ
これから機体を購入する場合は、重量区分ごとの規制の違いも踏まえて選ぶと後の手続きがシンプルになります。
※価格・在庫状況は変動します。購入前にご確認ください。
本記事の判定は目安であり、法的判断ではありません。 実際の申請にあたっては、国土交通省・DIPS(ドローン情報基盤システム)の最新の公式情報を必ず確認してください。制度は改正される場合があります(本記事は2026-09-01時点の情報です)。